【GL】高貴な花に恋をして

ヒカリ:
高校生、小学生の頃事故に遭い、記憶が一部飛んでいる。

ボタン:
高校生、大金持ちでお嬢様学校に通っている。ヒカリを知っているらしい。

アキ:
ヒカリの親友


ヒカリ、一人で下校している。

ヒカリ「あー疲れたなぁ。明日は練習試合かぁ。…ん?」

ヒカリ、地面に落ちている帽子に気づく。

ヒカリ「帽子だ。…うわ!高級ブランドじゃん!誰が落としたんだろう。」

ボタン「それ!私の帽子です!」

執事「お嬢様!お待ち下さい!」

ヒカリ「え?」

ボタンと執事、走ってくる。

執事「お嬢様!勝手に車を降りてはいけませんと何度言ったら…」

ボタン「こんな見通しが良い上にあまり車が通らない道で事故ったりしないよ!」

ヒカリ「はい…帽子…。」

ボタン「ありがとうございます!これお気に入りなんです!さっき風で飛ばされてしまって…。」

執事「本当にありがとうございます。是非お礼をさせて下さい。」

ヒカリ「いや…帽子くらいでそんな…。」

ボタン「じゃあお名前だけでも教えて下さい!」

ヒカリ「た…瀧本ヒカリ…。」

ボタン「私は城代ボタンです!あ!その制服〇〇高校ね!今度お礼に行きますから!」

ヒカリ「あ…!ちょっと!」

ボタン、執事行ってしまう。

ヒカリ「お礼って…。てかお嬢様って凄いな…。」

・・・

ヒカリ、帰りのホームルームで教室にいる。
教室がざわついている。

アキ「ねぇヒカリ!あのリムジンヤバくない?」

ヒカリ「ねー…誰の迎えかねー。」

先生「おい滝本!こい!」

ヒカリ「え?何ですか?」

先生「校長先生が呼んでるんだ!」

教室、静まり返る。

アキ「…ヒカリ…なにしたの?」

ヒカリ「いや、知らないよ…。」

アキ、不安そうにヒカリを見送る。

ヒカリ、校長室に入る。

ヒカリ「失礼します…。」

ボタン「会えた!昨日はありがとう!」

ヒカリ「あれ…昨日の…。」

校長「昨日は孫が世話になったみたいだね。お礼を言いたいと聞かないものだから。」

ヒカリ「え!孫!?」

ボタン「そうだよ!私のおじいちゃん!」

校長「今日はこのままボタンの家に遊びに行くと良い。君と友達になりたいそうなんだ。」

ヒカリ「は…はぁ…。」

ボタンとヒカリ、リムジンに向かっていく。
窓から全生徒が見ている。

生徒A「おい、あの制服…お嬢様学校の子じゃね?」

生徒B「ヒカリの知り合い!?」

アキ「…ヒカリ…。」

・・・

ヒカリ、ボタンの家に着く。

ヒカリ「この豪邸…あなたの家だったんだ…。確か城代財閥だったっけ…。」

ボタン「豪邸なんて!全然よ!よく知ってるね!」

ヒカリ「この辺で知らない人いないんじゃないかな…。うわー!何このお菓子!」

ボタン「バイキングだからたくさん食べて!」

ヒカリ「私の知らない世界だわ…。」

・・・

ボタンの部屋にいる。

ヒカリ「普通に住めちゃうよね。この広さ…。」

ボタン「そんなことないよー!」

ヒカリ「凄いなー…。」

ボタン「ねぇ、ヒカリ。」

ヒカリ「え?うわっ!」

ボタン、ヒカリをベッドに押し倒す。

ボタン「やっと見つけた。私の運命の人…。」

ヒカリ「な、何!?運命って私たち女同士…!」

ボタン「性別なんて関係ない。約束したじゃない。大きくなったら一緒になろうって…。」

ヒカリ「何のこと!?やめて!」

ボタン「ヒカリ!待って!」

ヒカリ、走って逃げる。

ヒカリ「何?何なの?気持ち悪い!」

・・・

ヒカリ、家の布団でうずくまっている。

ヒカリ「気持ち悪い…でも、あの感じ何処かで…。」

母「ヒカリ、具合はどう?アキちゃんが来たんだけど。」

ヒカリ「アキが?」

アキ、部屋に入る。

ヒカリ「あ、宿題持ってきてくれたの?ありがと…。」

アキ「ねぇ、ヒカリ…もしかしてあの人に何かされたの?」

ヒカリ「ううん、何も…。」

アキ「されたんでしょ!?」

ヒカリ「…実は」

ヒカリ、成り行きを話す。

アキ、唖然としている。

アキ「信じられない…。気持ち悪い…。」

ヒカリ「うん…でもなんか懐かしい感じがしたんだ…。」

アキ「懐かしいって…、でもおかしいよ!」

ヒカリ「だよね…。」

アキが帰りヒカリ眠りにつく。

小学生くらいのヒカリとボタンが夢に出てくる。ボタンは泣いている。

ヒカリ「ボタン、もう泣かないでよ…。」

ボタン「だって…嫌なんだもん。もう嫌だ。みんなみたいに私もずっと一緒にいたいのに、またアメリカに行かなくちゃならない…。」

ヒカリ「また戻ってこれるんでしょ?私、ボタンのことずっと待ってるよ!」

ボタン「ヒカリ…私ね、男の人じゃないけどヒカリのこと、大好き…。」

ヒカリ「ほんとに…?私もなんだ…。」

ボタン「嬉しい。待っててくれる?私のこと。」

ヒカリ「ずっと待ってる!」

・・・

ヒカリ、横断歩道を渡っている。

ヒカリ「あっ!」

通りすがり「危ない!!」

ヒカリ、車にはねられる。

・・・

-病院-

母「ヒカリ…目が覚めてよかった。」

ヒカリ「うん…。でも…何か大切なことを忘れてる気がする…。」

・・・

ヒカリ「そうだ!私、あの時記憶を無くしたんだ!ボタン!」

母「ヒカリ!何処にいくの!!」

ヒカリ、ボタンの所へ走る。

ボタン、庭で落ち込んでいる。

執事「お嬢様、お食事の時間ですよ。」

ボタン「いらない。」

執事「お嬢様…。」

ボタン「やっと見つけたのに、会えたのに…ヒカリは私のことを忘れてた…。」

ヒカリ「ボタン!」

ボタン「ヒカリ…?」

ヒカリ「ボタン…ごめんね。私、事故に遭ってボタンのことを忘れてたの!」

ボタン「え…?」

ヒカリ「もう離さないから!一緒にいて!」

ボタン「ヒカリ…。」

ボタン、ヒカリを抱きしめる。

ボタン「ヒカリ、私も離れないよ!大好き!」