【GL】天使と悪魔のダンス

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Illustration by うみの


天使:
悪魔のような性格の天使

悪魔:
天使に振り回される悪魔らしくない悪魔


悪魔「人間たちに悪さをしたいんだけどさー。いい案が思いつかないんだよねー」

天使「なるほど……ではこういうのはどうでしょう?」

悪魔「ん? 何か思いついた?」

天使「えぇ。満腹感を奪うのです。人間はいくら食べても満腹にならずに食べまくって、結果的に胃袋が破裂します」

悪魔「えげつないよ! 悪魔のアタシでもドン引きだわ。あんた本当に天使なの!?」

天使「天使にもいろいろいるんですよ(にっこり)」

悪魔「はぁ……あんたってアタシよりずっと悪魔だよね」

天使「いいえ天使です」

悪魔「うざっ」

天使「で、やるのですか? やらないのですか?」

悪魔「やるわけないでしょ! そういうんじゃないの、アタシがやりたいのは。もっとこうソフトな感じのヤツがいいんだよー。後から思い返したときに笑い話になるような。そういう奴だよ。」

天使「なんだつまらない」

悪魔「あんたホントいい性格してるね」

天使「褒めても何も出ませんよ」

悪魔「褒めてないから」

天使「あなたのために面白い案を出してあげたのに」

悪魔「よくあんなえげつないのを面白いって言えるよね」

天使「私はね。人の苦しむ姿を見るのが大好きなんですよ」

悪魔「あんたやっぱ悪魔でしょ?」

天使「いいえ、誰もが羨(うらや)む天使です」

悪魔「天使の言うセリフじゃないよね……それ……」

天使「天使にだって言論の自由はあるんです」

悪魔「そういう問題なの?」

天使「さぁ、知りません」

悪魔「ホントうざっ」

天使「わーい褒められたー」

悪魔「だから褒めてないから! ポジティブシンキングにもほどがあるでしょ」

天使「だって天使ですし」

悪魔「いや、天使とか関係ないし」

天使「えぇー。だって天使って明るいイメージありません? そう考えるとポジティブ=(イコール)天使という図式が……」

悪魔「成り立つわけないでしょ。ってか天使本人がイメージで天使を考えてんじゃねぇよ」

天使「そう言われましてもすべての天使に会った事があるわけじゃありませんからね」

悪魔「だったらネガティブな天使がいる可能性もあるじゃん」

天使「それもそうですね。いやー盲点でした」

悪魔「なんか嘘臭いんだよなー」

天使「悪魔のあなたに言われたら立つ瀬がありませんよ」

悪魔「悪魔だからって常に嘘をついてるわけじゃないじゃん?」

天使「へぇー、そうなんですか?」

悪魔「どうだろうねー(ニヤニヤ)」

天使「どっちなんですか?」

悪魔「どっちだろうなぁ?(ニヤニヤ)」

天使「あなたもなかなかの曲者(くせもの)ですね」

悪魔「あんたにだけは言われたくない」

天使「それこそあなたにだけは言われたくありませんよ」

悪魔「いーや、絶対あんたのほうが曲者だよ」

天使「いやいや天使の私が曲者なんてあるわけないじゃないですか?」

悪魔「人の苦しむ姿を見るのが好きって言う時点で天使としてはだいぶ曲者でしょ!?」

天使「人の趣味に口出ししないでください」

悪魔「悪魔みたいな趣味持ってるよね……」

天使「何言ってんですか。私天使ですよ?」

悪魔「いや分かってるから。ただの比喩(ひゆ)で言ったんだよ。流れで分かるでしょ?」

天使「えぇー、私バカだから流れとか分かりません(笑)」

悪魔「笑いながら言ってんじゃねえよ。」

天使「冗談ですよ。冗談。そんなに怒らなくてもいいじゃないですか」

悪魔「別に怒ってるわけじゃないけどさー」

天使「見たら分かりますよ。バカじゃないですかあなたは」

悪魔「あんたねぇ……今なら逃げるチャンスをあげるけど?」

天使「あなたごときが私に勝てるとでも?」

悪魔「あー! プッチーンと来た!!」

天使「あははは! プッチーンってプッチーンって。今時そんな怒り方する人いませんよ。あはははは……」

悪魔「こんにゃろー」

天使「こんにゃろって。ぶふっ! 止めてくださいよ。あははっ、笑いすぎてお腹が痛くなってきました。笑い死にしそうです」

悪魔「……」

天使「あれ? あれあれ? 何も言わないんですか? いいんですよ言っても。古臭いから何だって言うんです。それがあなたらしさでしょう? 大丈夫です。何を言っても笑う自信が私にはあります。さぁ、来い!」

悪魔「あんたってホント、イヤな性格してるよね」

天使「あらら残念。せっかく面白いネタ見つけたのになぁ」

悪魔「アタシで遊ばないでよね!」

天使「私を楽しませる以外の価値があなたにあるとでも?」

悪魔「あるわ! 超あるわ! あんまりアタシを舐めないでよね!」

天使「舐めませんよ。汚いですし」

悪魔「舐めるってそっちの意味じゃねえよ。比喩だって言ってんでしょ!」

天使「えっ? ヒユ! ナニソレ、ワタシシラナイ」

悪魔「棒読みすぎるでしょ!」

天使「楽しいなー」

悪魔「アタシはまったく楽しくない」

天使「分かっていませんねえ。あなたの悩みに答えを出してあげたのに」

悪魔「なにそれ?」

天使「今私があなたにやっている行為。これこそが後で笑い話になるイタズラなのです! 私は身を持って証明した。他ならぬあなたのために。天使は救うのが仕事。今宵は悪魔であるあなたを救ってあげましょう(お芝居っぽく)」

悪魔「ア、アタシのために……ってなると思う?」

天使「やっぱり無理ですよね」

悪魔「ってかその話忘れてたわ」

天使「自分から言い出したことでしょうにボケてんじゃないですか?」

悪魔「あんたのせいで脱線したんでしょうが!」

天使「私のせいにするなんて酷い」

悪魔「悪魔だからね。責任を押し付けるのは十八番だもん」

天使「それもそうですよね」

悪魔「ってかさー…… これって悪さになるの?」

天使「なるんじゃないでしょうか?」

悪魔「アタシとあんただからこそ、成り立つイタズラだと思うんだけど?」

天使「まぁ、親密な関係じゃないと無理ですよねこれって」

悪魔「振り出しじゃん」

天使「というかあなたに悪さなんて無理ですよ。悪魔の癖に優しいんですから」

悪魔「アタシのどこが優しいのよ?」

天使「私のような天使に構ってくれるところが」

悪魔「……あっそう」

天使「テレてます?」

悪魔「そんなわけないでしょ!」

天使「そういうことにしておきましょう」

悪魔「あのねぇ……まぁ、いいや」

天使「ふふ、私の勝ちですね」

悪魔「……アタシがあんたに勝てるわけないじゃん」

天使「えっ、何か言いましたか?」

悪魔「何でもないよっ!(惚れたもん負けなんて言えるわけないじゃん)」

天使「(私だってあなたに勝てる気なんてしませんよ。惚れた弱みってよく言うでしょう。あなたに出会った時点で負けてるんですから)……ふふふ」

悪魔「何がおかしいの?」

天使「なんでもありませんよ。なんでもね」

悪魔「もしかしてまた何か企んでる?」

天使「いえいえ、そんなことよりもっとお喋りしましょうよ。時間はいくらでもあるんですから」

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