魔王「すまないが今日の所は帰ってくれないか」

魔王:
男、体が大きい、5mくらいある、顔がすごく怖い、実は別に世界征服なんてしていない
見た目は怖いけど胃腸が弱い、すぐお腹壊す

勇者:
男、いかつい、180㎝くらいの身長、半ニート
思い込みが激しいので王様に止められても聞かずに魔王討伐に出た

魔法使い:
女の子、可愛い、身長は低い、ギャルっぽい、魔物のイケメンがいないかと思ってついてきた

僧侶:
男、チャライ、ギャル男だったけど実家の後をついで僧侶になった、魔物の可愛い子をナンパしようと思ってついてきた


魔王「すまないが今日の所は帰ってくれないか」

勇者「何を言っているんだお前は、そうやって誤魔化して油断させた所で俺達を始末するつもりだろう、そうは上手くはいかないぞ」

魔王「何このこ全然話し聞いてくれない」

時は数時間前に遡る

勇者「くそ、今日も思いっきり負けた…」

某パチスロ店からとぼとぼと出てくる、その財布はすっからかんだ

勇者「朝から並んでも全然勝てやしねえ、それもこれも全部魔王のせいだ」

勇者「俺が半ニートでモテないのもきっと魔王のせいだ、悪い奴め。さすが魔王という名だけある」

ぶつぶつとイライラを振りまきながら歩いて行く、そこでふと気が付いたように顔を上げる

勇者「そうだ、俺が勇者になって魔王を討伐すれば王様にもお礼の宝物をがっぽり貰えて姫とも結婚できるんじゃねーの?」

ぴこーん、勇者は閃いた、早速そのまま王様のいる城に走っていく

勇者「すんませーん、王様に謁見したいんですけど」

門番「ではそちらのリストに名前を書いて椅子にかけて名前を呼ばれるまでお待ちください」

勇者「はーい」書き書き

~30分後~

門番「では、勇者さんどうぞ」

勇者「お、やっと俺の番か」

王様「やあこんにちは。」

勇者「どーも、突然ですけど、俺、勇者として魔王討伐に行くので成功したら金銀財宝と姫を嫁にください」

王様「ええと、色々と突っ込みたい所があるんだけど取りあえず今の人間と魔王率いる魔族とはとても有効的な関係を結んでいるからね?」

勇者「あ、それと城みたいなでっかい家とー、各国から美女も集めてハーレムも作ってください」

王様「何この子全然話し聞いてない」

勇者「そうと決まれば早速出かけてくるぜー、えいえいおー」ダッシュ

王様「あ!こら!待て!…はあ、取りあえず魔王さんとこに連絡入れといて」

側近「はい、かしこまりました」

~城下町にて~

勇者「まずはパーティー組まないとな…ん?」

魔法使い「あーもーちょー暇なんだけどーイケメンの彼氏ほしー」

勇者「何だあのギャルっぽい女の子は…でもあのローブは魔法使いか?」

勇者「ねえねえそこの君、イケメンとの合コンセッティングしてあげるから魔王討伐行かない?」

魔法使い「えー?何々イケメンの知り合いいるの?行く行く~あたしこう見えても魔法学校出てっから魔王とかちょー余裕っしょ」

勇者「やったぜ」

勇者「あと1人位欲しいな…ん?」

僧侶「君まじ可愛いよねー、俺僧侶なんだけどさー、今度クラブで念仏パーティーすんだけど良かったら来ない?」

勇者「チャライ僧侶だな…でもいいか」

勇者「ねえねえそこの僧侶さん、俺今から魔王城行くんだけど良かったら一緒に行かない?魔物の女の子もミステリアスでいいと思うよ」

僧侶「えーまじまじ?魔物っ娘とか新天地未開拓なんだけどー行かなきゃっしょ」

勇者「やったぜ」

~バスにて~

アナウンス「次はー、魔王城~、魔王城~お降りの際は降車ボタンを押してください」

ピンポーン、次、止まります

勇者「ふー、ついたついた、やっぱ観光地化してるから人が多いな」

魔法使い「やばー、初めてきたけど魔王城パークって結構広いじゃん」

僧侶「あ、あの子可愛い。え、まじ魔物っていいじゃん俺魔物の女の子と結婚しよーかな」

勇者「それって僧侶的にいいの?」

勇者「すんませーん、魔王討伐に来たんですけどー、魔王いますー?」

門番の魔物「えーと、討伐体験は15時からでして、あと1時間早いので取りあえずお名前だけ書いてお待ちいただけますか?」

勇者「はーい」書き書き

魔法使い「えー嘘、門番のお兄さんちょーイケメンなんだけど、彼女っていますう?」

門番の魔物「あ、今いないっす」

僧侶「お姉さんお姉さん、人間の僧侶って興味ない?」

受付の魔物のお姉さん「えーどうしよ~?」

~一方その頃魔王は~

魔王「お腹痛い」

側近の魔物「アイスの食べ過ぎです」

魔王「今日の魔王討伐体験お休みしていい?トイレから出れない」

側近の魔物「あのアトラクションはうちの城で一番人気あるものですよ。自業自得です何とか痛み止め飲んで頑張ってください」

説明しよう!魔王は数千年前に世界征服を諦め、それ以来魔王城をテーマパークとして開放しているのだ!

その中でも一番の人気アトラクションが魔王討伐体験といって、魔王様直々に広場に出向いてくれるので、それをビームの出る模造剣で倒す、というものなのだ!

~1時間後~

魔王「まだお腹痛いけどまあアトラクションの30分位だったらもつかな…」てくてく

子供「あー魔王だーでかーい」

子供「5m以上あるんだろ?すげー」

勇者「お、とうとう出てきたな魔王め」模造剣シャキーン

魔法使い&僧侶「私ら(俺ら)ちょっとナンパした魔物っちとデートするからあと宜しく~」てくてく

勇者「パリピめ…くそ、俺だけで討伐か、しかし伝説の勇者である俺ならば魔王なんて一突きだ」てくてく

係員の魔物「はーいでは順番に並んでくださーい」

子供「とおー」ビームびびび

魔王「ぐわー」煙ぷしゅー

係員の魔物「はい次の方―」

勇者「とおー!」ビームびびび

魔王「ぐえー」煙ぷしゅー

勇者「気合が足りない!もっと真剣に!」ざくざく

魔王「いてて、お客様模造剣で魔王の脚を突くのはお控えください」

勇者「お前を討伐して俺が世界の王になるんだからほらさっさと倒れろ」ざくざく

魔王「いてて、いててて」

係員の魔物「お客様、他の方もお待ちですからもう1回アトラクションに参加するのであれば券を買ってお並び頂かないと」

勇者「うるせー」

勇者「おい、魔王!取りあえず討伐したんだからなんかよこせ!」

魔王「ええ何この子、あああ、またお腹痛くなってきた」

勇者「おい魔王金よこせ金」

魔王「えええ何この子ちょっとおやめください腹を突くのはおやめくださいいてて」

魔王「ちょっと側近君、取りあえずこの子にアトラクション1年無料券でもあげて帰しといて」

勇者「そんなもので騙されないぞ…ん?」

側近の魔物「こちらの券をご提示いただくと1年間無料で魔王城テーマパークで遊べるだけではなく、パーク内のレストラン食べ放題もできます」

勇者「ほう…」

~3時間後~

魔法使い「勇者っちー、魔王討伐済んだ~?」

僧侶「いやー魔物の女の子って皆可愛いわー、連絡先めちゃ交換したし」

勇者「これ貰った」無料券を見せる

魔法使い「えーすごいじゃーん、これあったらパーク来放題っしょ」

僧侶「これあれじゃね?食べ放題も出来るんだからパークで合コンすればお前も彼女出来んじゃね?」

勇者「…閃いた」

こうして勇者には無事(?)、何気に気の合う仲間が出来ましたとさ。

一方魔王は

魔王「お腹痛い」

側近「あんたまた腹だして寝たでしょ」