【シスコン】【ブラコン】アカリとヒカルと恋愛決闘

アカリ:
『人食い女』の異名を持つファイター。ブラコン

ユキ:
アカリの親友。中二病。曲者

ヒカル:
『掃除屋』の異名を持つ番長。超シスコン


アカリ「失せろ! 弱い男には興味ねえんだよ。私にタイマンで勝てるようになってから出直して来い。……って聞こえてねえか」

クラスメイト男「……」

ユキ「さすがアカリちゃん。腕っ節が強い。そんじゃそこらの男じゃ絶対に勝てないね」

アカリ「あぁ? 私が男に負けるわけないだろ。私を誰だと思ってんだ。『人食い女』の名は伊達じゃないぜ」

ユキ「そんなあだ名つけられて喜ぶのはアカリちゃんだけだよ。私だったら『人食い女』って呼ばれたくないなぁ」

アカリ「だったらどう呼ばれたいんだよ」

ユキ「もちろん『白銀の堕天使』だね。『人食い女』ってネーミングセンスはダサい」

アカリ「ただの中二病じゃねえか!」

ユキ「ふっ、そうさ。私は中二病なのさ」

アカリ「私と大して変わんねえぞ」

ユキ「だからこそ友達なんじゃないか」

アカリ「まぁ、それもそうか」

クラスメイト男「……痛い」

アカリ「おっ、ようやく気がついたか。私に告白するならもっと強くなってからじゃないとな」

クラスメイト男「酷いよ。殴るなんて」

アカリ「男だろ。殴られたぐらいでガタガタ言うな。そんなんだから負けるんだぜ」

クラスメイト男「君はそんなんだから恋人が出来ないんだよ。告白するなんてするんじゃなかった。覚えてろ。うわーん」

アカリ「ダサッ」

ユキ「雑魚中の雑魚」

ヒカル「……ほう。ならば俺と決闘してみないか」

アカリ「お、お前は!」

ユキ「無敗にして最強! 聖歌学園の頂点にして支配者! ついたあだ名は『掃除屋』のヒカル! そしてアカリのお兄さん!」

アカリ「なんだその説明口調は?」

ユキ「クラスメイトの皆さんに分かりやすく説明してみた。テヘッ」

クラスメイト「ザワザワッ。えっ番長ってアカリのお兄さんだったの。道理で強いはずだよ。不良兄妹だ」

アカリ「くそっ! 隠してたのに!」

ユキ「隠すべきなのはその腕っ節の強さだと思うけど」

アカリ「私から強さを取ったら何が残ると言うんだ!」

ヒカル「可愛さ」

アカリ「……バカ」

クラスメイト「だ、誰だあの可愛い生き物は?」

ユキ「アカリってお兄さんの前だと乙女になるんだよね」

アカリ「乙女になんかなってない!」

ユキ「女の顔になってるよ」

アカリ「私は元々女だ!」

ユキ「そういうことじゃないんだけどね」

ヒカル「で、決闘するのかしないのか?」

アカリ「何のために決闘するんだ?」

ヒカル「自分より強い男がいいのだろう? 俺が勝ったら惚れてくれるんじゃないかと思ってね。ほら俺って自他共に認めるシスコンだろ。お前と付き合いたくて堪らないんだ」

アカリ「な、何言ってんだよ。私妹だぜ?」

ヒカル「よく言うだろ? 恋愛に年は関係ないって。だったら兄妹が恋愛しても問題ないということに」

アカリ「ならんわ!」

ヒカル「俺のことが嫌いか?」

アカリ「……ううん嫌いじゃない」

ヒカル「だったら何も問題ないだろ?」

アカリ「で、でも」

ユキ「うーん。じゃあさこうしない?」

ヒカル「うん?」

ユキ「私とお兄さんが付き合う!」

アカリ「はっ?」

ヒカル「……その手があったか!」

アカリ「兄貴?!」

ユキ「よく考えてみなよ。私はアカリの親友なんだぜ。つまりアカリのことなら何でも知ってる。よってアカリっぽく振舞うこともできるわけだ。それに加えて私自身の魅力もプラスされる。そもそもウマが合うということは、多少ながら似ている部分があるってことだからね。代わりに私でも何の問題もないってわけさ。むしろ血が繋がってない分、堂々と付き合える。そう思わない?」

アカリ「全然違う! ユキはユキだから魅力的なんだぜ。私のように振舞ったって魅力的じゃない。ユキはそのまんまが一番可愛い」

ユキ「……アカリ」

アカリ「……ユキ」

ヒカル「待てなんだその雰囲気は? なんで顔を近づけてる? 俺を無視するな」

アカリ・ユキ「はっ?!」

ヒカル「何だ付き合ってるのか?」

アカリ・ユキ「付き合ってないよ……まだ」

ヒカル「……さようなら」

アカリ「兄貴!? 待て待て待て窓から飛び降りようとするな」

ヒカル「止めるな。俺以外のヤツとイチャイチャしてるお前の姿なんか見たくない! ……大丈夫、俺は『掃除屋』、地獄であろうと天国にしてみせるさ」

アカリ「……私を一人にしないで。お願い兄貴」

ヒカル「ぐはっ! ……上目遣いに袖掴み、なんて組み合わせだ。勝てる気がしねえ」

アカリ「兄貴ぃ」

ヒカル「な、目が潤んでいるだと?! す、凄まじい破壊力! 生きていて良かった」

アカリ「飛び降りるの止めてくれる?」

ヒカル「止める、超止める」

アカリ「良かったぁ」

ヒカル「ほら」

アカリ「何だその手は?」

ヒカル「生還の証にハグを要求する。さもなくば兄の命はないと思え」

アカリ「自分の命を人質にするとは……さすが兄貴。一枚も二枚も上手だ。……ならば!」

ヒカル「……!」

アカリ「兄貴に勝つためにはハグだけでは足りない! ……どうだ私のファーストキスの味は?」

ヒカル「ははっ、大好物になりそうだ」

アカリ「さすが兄妹。私も大好物になりそう」

ユキ「さすがアカリとお兄さん。人前でディープキスするなんてやるぅ」

アカリ「あっ」

ヒカル「今更恥ずかしがってどうする」

アカリ「私のキャラじゃない」

ユキ「大丈夫だよ。キスする前からすでに崩壊してる」

アカリ「その情報は知りたくなかった」

ヒカル「ユキと言ったか。後は任せた」

ユキ「ラジャー」

ヒカル「行くぞ」

アカリ「えっ、どこに?」

ヒカル「決まってるだろ?……初デート」

アカリ「兄貴、大好き」

ヒカル「知ってるよ」