ゆうしゃしゃんとまおうしゃんの日常

ゆうしゃしゃん:
8歳の男のこ
とても強い、と自分では思っている
冒険ごっこが好きで、いつも仲間を連れて街中を冒険している
ピーマンが嫌いで実は泣き虫

けらい:
6歳の女の子
ゆうしゃしゃんの妹
お兄ちゃん大好き

まおうしゃん:
8歳の女の子
ゆうしゃしゃんより背が高い、優しい
ゆうしゃしゃんが好き


ゆうしゃしゃん「よし、今日は隣町まで冒険だ!」

けらい「だー!」

ママ「車に気を付けていってらっしゃいね、ほら、2人ともいってきますは?」

ゆうしゃしゃん「いってきまーす」

けらい「まーしゅ」

とことことことこ

ゆうしゃしゃん「おいけらい、状況はどうだ」

けらい「おにーちゃん、ここどこぉ?」

ゆうしゃしゃん「お、おにーちゃんじゃなくて、僕は勇者だから勇者様って言わなきゃだめなんだぞ」

けらい「だっておにーちゃんはおにーちゃんなんだもん…」ぐずぐず

ゆうしゃしゃん「泣くなって、ほら、鼻ちーん」

けらい「ぶーっ」

とことことことこ

ゆうしゃしゃん「あれ? お家、どこだっけ?」

けらい「おにーちゃん、もう帰ろうよぉ、暗いよぉ」

ゆうしゃしゃん「うん、帰りたいけど、迷子になっちゃった…」

けらい「ええ、どうするの、わたしもうママとパパに会えないの?」ぐずぐず

ゆうしゃしゃん「だ、だって、この道だと思ったのに、違うんだもん…」ぐずぐず

まおうしゃん「どうしたの? なんで泣いてるの?」

ゆうしゃしゃん「うわ!」

けらい「おねーちゃん、だれぇ?」

まおうしゃん「私はチカ。ねえ、どうして2人とも泣いてるの? もしかして迷子?」ニコニコ

けらい「そうなの! あんね、おねーちゃん、お家に帰りたい…」

ゆうしゃしゃん「…。」

まおうしゃん「そっか。お家どのへんかな? 私のお家にきて、お母さんに相談してみようよ。知ってるかも」

けらい「うん、行く! おにーちゃん、早くー!」

ゆうしゃしゃん「あ、おい、おいてくなよ!」

・・・

まおうしゃんのお母さん「ええと、○○町はここから車で10分の所ね。あなた達、とっても沢山歩いたのね」

けらい「うーん、おにーちゃん、眠いよ…」

ゆうしゃしゃん「寝るなよ、寝たら帰れないぞ」

まおうしゃんのお母さん「お家まで車で送ってあげましょうか?」

けらい「うーん、ZZZ」

ゆうしゃしゃん「…お、おねがいします…」

・・・

ママ「まぁ、すみませんでした、ご迷惑おかけして…」

まおうしゃんのお母さん「いいんですよ、全然。年齢も近い事だし優君、またチカと遊んであげてね」

ゆうしゃしゃん「…はぁい」

けらい「ぐーぐー」

・・・

ゆうしゃしゃん「よーし、今日は○○公園まで行くぞ!」

けらい「ごほごほ」

ママ「美由紀、風邪ひいたみたい。優、今日はお家の中にいなさいよ」

ゆうしゃしゃん「ええーー! じゃあ、タロ君の家に遊びに行ってもいい?」

ママ「タロ君がいいって言ったらね。でも早く帰ってきてあげてよ? あんたがいないと美由紀も寂しがるから」

ゆうしゃしゃん「わかったぁ」

・・・

ゆうしゃしゃん「タロくーん、遊ぼうー」

タロ君のお母さん「あら優君、こんにちは。祥太郎ね、今ちょっと風邪引いて寝てるのよ」

ゆうしゃしゃん「そうなんだ…」

タロ君のお母さん「ごめんね、また遊んであげてね」

・・・

ゆうしゃしゃん「ちぇー、じゃあ、誰と遊ぼうかな」

まおうしゃん「あ、優君」

ゆうしゃしゃん「!!」

まおうしゃん「こんな所で何してるの? また迷子? 今日は妹ちゃんと一緒じゃないの?」

ゆうしゃしゃん「…べつに」

まおうしゃん「ねえ、暇だったら私と遊んでよ」

ゆうしゃしゃん「は! はあ? なんで、」

まおうしゃん「いいじゃん、ね、冒険ごっこしてるんでしょ?」ぐいっ

ゆうしゃしゃん「あ、手、」

まおうしゃん「ほら、早くいこ!」

ゆうしゃしゃん「わ、わかったよ…」

・・・

ゆうしゃしゃん「俺の秘密基地連れてってやる」

まおうしゃん「わ、すごーい! 綺麗!」

ゆうしゃしゃん「な、すごく綺麗だろ、ここからなら俺の家も見えるんだ」

まおうしゃん「私、この街に引越してきたばっかりで友達がまだいなくて…優君がいてよかった」

ゆうしゃしゃん「…おれも」

・・・

家来「なーんて事、あったよね、お兄ちゃん」

勇者「あ、あったっけ」

魔王「あったあった! すごく懐かしいね」

家来「そんな勇者のお兄ちゃんも、魔王のお姉ちゃんと結婚かぁ」

魔王「もう、魔王って呼ぶのやめてよ美由紀ちゃん、黒歴史だよ」

勇者「俺もさすがにこの年齢になって勇者はきついよなぁ」

家来「優君が勇者なら、私が魔王になるね!」

魔王「だから、駄目だってば、恥ずかしい!」

家来「そんな2人にこき使われた私が家来、解せない」

勇者「あの頃はお兄ちゃんお兄ちゃんってついてきてたのにな、いつの間にかこんなにふてぶてしく…、あいた! 悪い、もう言わないから足をふむな!」

家来「ふん」

・・・

昔々ある所に、冒険が大好きな勇者を目指す男の子がいました。

男の子は自分の妹を家来に見立て、毎日毎日冒険の旅に出かけていたのです。

そんな勇者はある時出会った女の子に一目惚れをしました。

自分よりも背の高い女の子、でも笑顔がとっても可愛くて、勇者は大好きなのに全然素直になれなかったのです。

しかし勇者だけではありません、魔王も勇者を好きになりました。

そして「優君が勇者だから、私は魔王!」と言って、勇者と家来の冒険隊に加わったのでした。

いつしか勇者と魔王は子供から大人へと成長し、そうして2人は結婚をしていつまでも幸せな家庭を築いたのでした、めでたしめでたし。